エコファーマーとは、平成11年7月に制定された「持続性の高い農業生産方式の導入の促進に関する法律(持続農業法)」第4条に基づき、「持続性の高い農業生産方式の導入に関する計画」を都道府県知事に提出して、当該導入計画が適当である旨の認定を受けた農業者(認定農業者)の愛称です。
持続性の高い農業生産とはこの場合生産するための圃場(田畑)の土作りを重視することです。堆肥散布などによる土作りが重視されています。
「エコファーマー」の「エコ」は、エコロジー(生態学)に由来しますが、「エコマーク」「エコビジネス」など環境にやさしいもの、配慮したものの象徴として広く親しまれている用語です。また仏教用語の「依怙(えこ)(神仏に依り頼むこと)」)になぞらえ、自然や環境との調和を拠り所とするとする「エコ」もこれに通じる、あるいはエコファーマーに環境を「えこひいき」してもらうなどの意味があるそうです。
認定されたからといって終わりではなく認定されたあとからの生産がとても重要です。
松浦園芸では以下のような取り組みを行っています。
■有機質肥料や堆肥を中心に丈夫な作物を育てる土づくり
肥料は堆肥と有機質肥料がほとんどです。特に枝豆をはじめとするマメ科の植物は連作(同じで畑で同じものを作くること)することで障害を引き起こします。障害回避のためにも堆肥などの有機物の施用は必ず必要で。また有機物の施用により土の構造変化を導いたり、枝豆が必要とする土中に存在する地力窒素を補います。有機質の施用は微生物の発生も促し、特に根粒菌の着生を伸ばします。また連作を回避することや土壌の構造改善のために緑肥としてえん麦(麦の仲間)を収穫後に蒔き、数か月生育させたものを直接畑にすき込みます。緑肥のすき込みは他にも透水性の改善、病原菌、雑草の抑制、土中に残った窒素による地下水汚染も防ぐ効果があります。
■循環と低環境負荷を考えた自然にやさしい農産物づくり
農業には莢を収穫した後の枝や茎などたくさんの残渣と呼ばれるものが発生します。これは畑や田んぼにとってとても大切な肥料、たんぱく源、土壌改良剤になります。だだちゃ豆の残渣はきれい残らず畑に戻します。ただ戻すのではなく時間をかけて腐らせてから戻します。そうすることで窒素分の少ない土壌改良剤になります。また田んぼに出荷できなかった大豆をそのまま散布し肥料として使っています。そうすることで化学肥料を抑えることにもつながっています。
また畑には積極的に緑肥の導入を図っています。えん麦という麦を収穫後播種し、2~3カ月間生育させ雪が降る前にそのまま畑にすき込みます。緑肥には畑へ以下の効果があります。
■緑肥の根が張ることで土を軟らかくし水はけがよくなります
■土壌に存在する病原菌や有害虫を抑制し、また有用微生物の増加効果があります
■雑草の生育を抑制します
■土壌中に残った作物に使われなかった養分(硝酸態窒素など)を吸収することで地下水に流亡させず汚染を防ぎます。
収穫後に麦を蒔きました 収穫後麦を播種し約1ヵ月半経った畑の様子です
松浦園芸では園主父「敏」の名前で認定を受けています。
エコファーマー認定マーク山形県認定エコファーマー
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